蓄電池の最大の特徴は、
「電気を蓄えておくことができること」です。
電気はその性質上『貯める』というのが難しいのですが、蓄電池であればストックしておいて、その電力を使用するこ とができます。家庭用蓄電池はご家庭で使う電力を蓄電池に貯めた電力でまかなうことができるのです。 また、太陽光発電と組み合わせることもでき、太陽光で発電した電気も貯めることができます。蓄電池は太陽光のように 天候に左右されず、電気の充電・放電ができるので、電気代の削減にも貢献します
蓄電池にも種類があります。ご家庭の電気の契約・使用量・または家族構成によって、最適な蓄電池を選ぶ必要があります。 また、太陽光発電との組み合わせの場合は、今お使いの太陽光発電システムとの相性もある為、慎重に選定する必要があります。
蓄電専用システム
太陽光発電が既に設置済の
お客様向けの蓄電池です。
直流の電気を交流に変換するパワーコンディショナが太陽光発電用と蓄電池用で2つ必要になります。
太陽光パネルのメーカーはほぼ問わず設置できる蓄電池で、後から蓄電池を検討するお客様におすすめの蓄電池です。
ハイブリッドシステム
新規で太陽光発電を検討されており、
蓄電池まで検討するお客様向けの蓄電池です。
パワーコンディショナが太陽光発電用と蓄電池用が兼用になっており、1つで済みます。
太陽光パネルのメーカーは制限があり、新規設置のお客様におすすめの蓄電池です。
全体負荷タイプ
停電時は家全体の電気が使用できる
タイプとなります。
制限としてはご自宅の分電盤が75Aまでという所がございます。また、停電した場合でも家全体の電気(100V・200V)が使用できる為、使用量が特定負荷より多くなる可能性があります。よって、使用量には注意が必要です。
特定負荷タイプ
停電時に使用したいものを選び、
停電した際は選んだ所の電気が
使用できるタイプになります。
必要最小限のもののみを使用できるタイプが主流となっておりますが、中には200Vも使用可能なタイプもございます。
震災以降、家庭向けの電気料金(電灯料金)平均単価は約25%、
工場・オフィス等の産業向けの電気料金(電力料金)平均単価は約40%上昇している。
東北の震災以降、電気代は25.2%ほど上がっています。また、各電力会社も値上がりが起こっています。今後も電気代の高騰は続くように言われており、電気代を削減する為に蓄電池をご検討される方が増えています。
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。電力会社が買い取る費用を電気をご利用の皆様から賦課金という形で集め、電気代に上乗せされております。再エネ賦課金に関しては、電力会社から購入した電気の量に対して、現状、2.90円/kWhの賦課金を請求されております。
【例】使用量:500kWh/月の場合
500kWh×2.90円/kWh=1,450円
この再エネ賦課金に関しては、電力会社から購入する電気を減らせば、自動的に支払う金額も減る為、蓄電池が活躍します。
資源エネルギー庁の資料(平成27年)では10年間使用した太陽光の売電単価は11円/kWhに想定しようとしていました。下記の資料参照。
買取期間終了後の便益の考え方
【過去の経緯】
【今後想定される状況】
しかし、現状では基本、電気自動車や蓄電池と組み合わせて自家消費(太陽光で発電した電気は家で使う)にして下さいとのこと。
住宅用太陽光のFIT買取期間終了後の基本的な考え方
ことから、FIT制度からの自立に向けた市場環境を醸成するためにも、買取期間の終了とその後のオプション等について、官民一体となって広報・周知を徹底することが重要ではないか。
売電が0円になるとは限らないが、現状より減ることは免れないと思います。
よって11年目以降は自家消費の量を増やし、
更に①②の電気代・再エネ賦課金をなるべく払わないようにすることが3大メリットになります。
停電して電力会社からの電気の供給が無くなった時に、蓄電池があれば電気を使うことができます。
【例】蓄電池6.5kWh(実際に使用できる量5.4kWh)の場合
実効容量5.8kWh
(最大出力1.5kVA)
蓄電池に関しては蓄電池専用システムとハイブリッドシステムがあり、太陽光発電が既に設置済のお客様には蓄電池専用システムがオススメです。(新規で太陽光設置の場合はハイブリッドシステム)
蓄電池専用システムも種類があります。大きく分けると特定負荷と全体負荷です。特定負荷の場合は、6.5kWhと9.8kWhの2タイプがあり、スタンダードなタイプですと、6.5kWhが選ばれています。4人家族でお昼間ご不在が多いお客様であれば、6.5kWhが良い容量かと思います。しかし、大容量をご希望の際は9.8kWhを選ばれるお客様もいらっしゃいます。
一方で全体負荷の場合は、9.8kWhの1タイプとなっております。このタイプですと、停電時も家全体をバックアップできる特徴があります。しかし、通常時の電気の使い方のまま停電に突入するので、電気の使用量が多くなりがちで、蓄電池内の電気の減りが早くなる可能性があります。よって注意も必要です。
お客様が上記4点の中のどのポイントに関心が高いかでも選ぶ蓄電池は変わります。
①~③の方が関心が高ければ、特定負荷の2タイプが価格帯も含めてオススメです。
④が関心が高いと、全体負荷の9.8kWhがオススメです。
お客様のご希望に合わせられるように各種蓄電池をご用意しております。
1度ご相談いただければと思います。
蓄電池の注意点
特定負荷
停電時に使用するものを選ぶ(2つが多い)が、特定負荷を全部合わせての容量が決まっていますので、事前に特定負荷に選ぶものは確認が必要です。
弊社工事担当者が一緒に選定させていただきます。
停電になった時の作業
蓄電専用システムの場合は停電時に太陽光発電で発電した電気を、蓄電池に貯めることをしようとする時に下記の作業が必要になります。
太陽光用ブレーカーをOFF→太陽光用のパワーコンディショナをOFF(自立運転モードに変更)
設置場所
メーカーによって、蓄電池の設置場所が違うことがございます。蓄電池本体を屋内もしくは屋外に設置するタイプがございます。屋外に設置するタイプではご自宅の敷地の広さ等も関係してきますので、設置前に置くスペースがあるか確認が必要です。
回収商品ではない
太陽光発電とは違い、蓄電池は設置費用の回収ができる商品ではございません。蓄電池のメリットとしては、電気代・再エネ賦課金の削減、11年目以降、太陽光の売り電単価が下がった時の対策で導入いただくこととお考えいただければと思います。
蓄電池設置前現場調査
設置場所の下見をさせていただきます。
設置場所の寸法を計測します。
分電盤の調査をします。
天井裏の配線が可能か調査します。
蓄電池設置工事
設置場所をお客様と確認します。
蓄電池ベースの高さを調整します。
蓄電池ベース基礎の組み立てをします。
セメントを練ります。
セメント約60kg打設します。
蓄電池を搬入します。
基礎ベースの上に設置します。
蓄電池設置完了です。
蓄電池専用ブレーカー取り付けをします。
配線、接続をします。
住宅分電盤と接続します。
モニター取り付けをします。
屋内電気工事完了です。
屋外蓄電池に配線します。
屋外配線、配管工事をします。
蓄電池内配線接続をします。
蓄電池配線接続完了です。
屋外蓄電池設置後です。
屋外蓄電池設置完了です。
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