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本日は「太陽光発電の減価償却方法について」についてご説明させていただきます。
まず、太陽光の減価償却方法には下記2種類がございます。
・定率法
特徴:定額法は、毎年同じ償却額を計上する方法です。設備の購入代金を耐用年数で割る、または購入代金に一定の定額法償却率を掛けることで償却額を計算します。
・定額法
特徴:設備を購入した当初にもっとも多くの償却額を計上し、だんだん少なくしていく方法です。購入代金から前年までに償却した金額を差し引き、そこに毎年一定の定率法償却率を掛けることで償却額を計算します。
上記2つの償却方法の違いについて実際の計算式を用いて解説させていただきます。
<定額法と定率法の違い>
まず定額法と定率法では、償却するスピード(償却率)が異なります。
定額法と定率法の償却率は下記よりご確認いただけます。
<減価償却資産の耐用年数等に関する省令>
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=340M50000040015
定額法の償却率:0.059(耐用年数省令表八より)
定率法の償却率:0.118(耐用年数省令表八より)
仮に太陽光の設備費用が1,800万円(土地代抜き)だった場合の定額法と定率法の償却額の違いは下記の様になります。
1年目の減価償却額
<定額法>
1,800万円×0.059=106.2万円
<定率法>
1,800万円×0.118=212.2万円
2年目の減価償却額
<定額法>
1,800万円×0.059=106.2万円
<定率法>
(1,800万円-212.2万円)×0.118=187.3万円
となります。
上記の通り各年度の償却額は、1年目・2年目に定率法の方が定額法を大幅に上回っていますが、後々この金額は逆転致します。
<定率法の償却保証額について>
年度を追うごとに償却額が少なくなっていく定率法では、ある年から耐用年数の最終年度まで一定の金額を償却する、償却保証額という考え方があります。
耐用年数省令別表十に償却率とともに記載されている、改定償却率と保証率を使って計算します。
取得価額に保証率を掛けることで償却保証額を算出します。
通常の償却率で計算した金額がこの償却保証額を下回った年に、改定償却率を使います。
取得価額から前年度までに償却した金額を差し引いた額に、改定償却率を掛けて当年度の償却額を求めるのです。
償却保証額を下回った年以降は毎年同じ金額を償却することになります。
<定額法と定率法の使い分けについて>
定額法は初期に利益を出したい方にお勧めです。
定率法と比較し、初期の方は償却額が少なくなるので黒字を出したい方には定額法がおススメです。
定率法は利益がでていて、税金の支払いを抑えたい方におススメです。
また、償却のスピードが速いので、太陽光の課税評価額が下がり、固定資産税を減らす効果もあります。
この定額法と定率法は皆様の用途に応じて選択しましょう!
今回のブログの内容以外でも太陽光に関するご質問でしたら、いつでもお気軽にご相談くださいませ!
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
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